メディカルトリートメントモデル(MTM)
メディカルトリートメントモデル(MTM)とは、初期のリスク評価から、個々の患者さんに合わせた予防プログラムの立案、最小侵襲治療などを行い、定期的なメインテナンスに至るまで流れです。患者さんの年齢や口内の状態、生活スタイルに合わせて効果的な予防をするためのプログラムとなっています。
成人治療の流れ
初診(診療目安:約60分)
受付をし、問診票をご記入いただきましたら、治療内容をご紹介するビデオをご覧いただきます。問診票を確認しながら歯科衛生士が問診を行い、歯周病の精密検査、口腔内写真撮影、レントゲン撮影、唾液検査をして、歯科医師の判断ですぐに治療が必要な歯がありましたら応急処置をします。担当歯科衛生士から正しい歯磨きの指導、治療体系の説明、パンフレットのお渡しをして初診は終わりです。
説明1(診療目安:約60分)
来院2日目は初診での検査結果を元に、お口の中の状態を説明いたします。虫歯の原因となる歯垢を顕微鏡でご覧いただき、歯周病の危険度をご説明いたします。唾液検査の結果からは、唾液の量や質、虫歯菌の数が分かります。虫歯や歯周病の原因は患者さんによって違うため、ご自身のお口の中について正しく把握することが大切です。
そして再び歯磨き指導を行い、前回のお伝えした通りに正しく歯磨きができているか確認します。歯磨きでは落としきれない汚れを歯石除去・PMTCで丁寧に取り除きます。この専用の器具を使うクリーニングをすると、歯がつるつるになり汚れが付きにくくなります。
初期治療(診療目安:約30分〜60分×2回〜)
初期治療では患者さんごとのリスクに合わせたホームケアを習得していただきます。それと並行して歯のクリーニング、歯周治療も行います。歯石を取り除き、あらためて歯磨き指導で普段の歯磨きがきちんとできているか確認をします。最後にPMTCで歯磨きで取りきれない汚れをきれいにします。
早めに治療が必要な歯がありましたら応急処置もすすめていきます。
治療
お口の中がきれいになり、虫歯が再発しずらい状態になってから虫歯治療を行います。初期の虫歯は正しい歯磨きなどのメンテナンスで進行を止めることができますが、進行の進んだ虫歯は必要最小限の治療をします。
再評価
虫歯の治療が終わりましたら、これまでの治療で口内の環境がどのぐらい改善されているかを確認します。虫歯や歯周病のリスクの改善度合いを調べるために再度唾液検査を行います。また治療前の状態と比較するために口内写真とレントゲンを撮影します。
SOT
必要のある方にはメインテナンスに入る前に、あらためて歯磨きがきちんと行われているか確認をして、歯磨き指導、クリーニングを行います。
メインテナンス
虫歯や歯周病を治療して健康な口内になっても、この健康を保つためには歯科医院での定期的なメインテナンスが欠かせません。虫歯や歯周病が発生する前にリスクをコントロールすることで問題の発生を最小限に抑えます。
担当の衛生士が、歯周病の検査をして病状が改善されているかを確認します。また、正しい歯磨きができているかを確認して歯磨き指導も行います。超音波器具を使用して歯石や歯垢を取りのぞき、専用の器具によるPMTCをして、フッ化物を塗布します。
以下、準備中
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